現代人は自分の健康に気を遣う人が多く、食品添加物や抗生物質を避けるきらいがあります。しかし薬に関しては、その副作用の怖さを認識していないように思われます。原因は幾つか考えられますが、中でもメディアの影響を無視することはできません。例えばテレビのCMで風邪薬の効果を伝えるのに、女優が服用後に笑顔を取り戻す様子が流されます。その一方、副作用については全く触れられないままに済まされています。視聴者の中には、そのようなCMを見て警戒を解いてしまう人もいるでしょう。しかし薬には重度の副作用を起こす因子が眠っており、誰もがその副作用で人生を台無しにしてしまう可能性があります。たとえ1度の服用であっても、その可能性が無に帰するわけではありませんし、何度も呑めばさらに危険性は高まります。また大病を惹き起こすのが生活習慣であることはよく知られていますが、薬の常用も身体の免疫力を低めてしまい、病気に罹り易くなります。
 薬の危険性については、医療関係者が専門的見地から警鐘を鳴らす必要があります。副作用を具体的に解説することも効果的でしょう。私も関係者として、出来る限り啓蒙に努めることにします。まず現状を知って頂きたいのですが、多くの家庭で風邪薬や目薬、塗り薬が日常的に使用されていますが、乳幼児に与えている家庭もあります。恐らく薬の1錠を甘く見ているのだと思われますが、その1錠で子どもの命が失われる可能性があることを、改めて認識してほしいと思います。大袈裟だと思われる方もいるでしょうが、誰にでも起こり得ることなのです。薬は時に大病の苦しみを和らげてくれますから、存在意義は確かにあります。しかし身体には免疫システムが具わっていますから、その免疫で治ると見込まれる場合は、出来る限り薬を摂取しない方が良いのです。